ギレン演説(サイド3)

我々はひとりの英雄を失った! しかし、これは敗北を意味するのか!?
否!始まりなのだ!
地球連邦に比べ我がジオンの国力は30分の1である。
にもかかわらず、今日まで戦い抜いてこられたのはなぜか? 諸君!
我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ! これは諸君らが一番知っている。
我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた!
そしてひと握りのエリートが、宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年!
宇宙に住む我々が自由を要求して何度、連邦に踏みにじられたか!
ジオン公国に掲げる人類ひとりびとりの自由のための戦いを神が見捨てるわけはない!
私の弟 諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!!なぜだ!?

新しい時代の覇権を我ら選ばれた国民が得るは歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正しこの戦局を打開しなければならぬ。
我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながらも共に苦悩し。
錬磨して今日の文化を築き上げてきた・・・
かつてジオン・ダイクンは人類の革新は宇宙の民たる我々から始まるといった。
しかしながら地球連邦のモグラどもは、自分たちが人類の支配権を有すると増長し我々に抗戦をする。
諸君の父も、子も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!

この悲しみも、怒りも忘れてはならない!
それを…ガルマは…死をもって我々に示してくれた!
我々は 今、この怒りを結集し、連邦軍にたたきつけて、
はじめて真の勝利を得ることができる!
この勝利こそ、戦死者すべてへの最大のなぐさめとなる!国民よ!
悲しみを怒りに変えて立てよ、国民よ!
我らジオン国国民こそ選ばれた民であることを忘れないで欲しいのだ!
優良児たる我らこそ人類を救い得るのである!
ジーク・ジオン!!


クワトロ演説(ダカール)

議会の方と、このテレビを見ている連邦国国民の方には、突然の無礼を許していただきたい。
私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります。
話の前に、もう一つ知っておいて貰いたいことがあります。
私はかつて、シャア・アズナブルという名で、呼ばれたこともある男だ。
私はこの場を借りて、ジオンの遺志を継ぐ者として語りたい。
もちろん、ジオン公国のシャアとしてではなく、ジオン・ダイクンの子としてである。
ジオン・ダイクンの遺志はザビ家のような欲望に根ざしたものではない。
ジオン・ダイクンがジオン公国をつくったのではない

現在、ティターンズが地球連邦軍を我が物にしている事実は、ザビ家のやり方より悪質であると気付く。
人が宇宙に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避けるためだ。
そして、宇宙に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって、
人類そのものの力を身につけたと誤解をして、ザビ家のような勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ。
それは不幸だ。
もう、その歴史を繰り返してはならない。
宇宙に出ることによって、人間はその能力を広げることができると、何故信じられないのか。
我々は地球を人の手で汚すなと言っている。
ティターンズは、地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしているのだ。

人は、長い間、この地球という揺りかごの中で戯れてきた。
しかし、時はすでに、人類を地球から巣立たせる時が来たのだ。
その期に至って、何故、人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ。
地球を自然の揺りかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は、水の惑星ではなくなるのだ。

このダカールさえ、砂漠に飲み込まれようとしている。
それほどに地球は疲れ切っている。

今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。
ならば、自分の欲求を果たすためだけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて良いわけがない。

現にティターンズは、このような時に戦闘を仕掛けてくる。
見るがいい、この暴虐な行為を!
彼らはかつての地球連邦軍から膨れ上がり、逆らう者は全てを悪と称しているが、
それこそが悪であり、人類を衰退させていると言い切れる。

テレビをご覧の方々は、お判りになるはずだ。
これがティターンズのやり方なのです。
我々が、議会を武力で制圧したのも悪いのです。
しかし、ティターンズは、この議会に自分たちの味方となる議員がいるにもかかわらず、破壊しようとしている。


トレーズ演説(ロームフェラ財団本部)

古き良き伝統とは人間の奥深い感情が築き上げたいたわりの歴史。
私は戦う事が時に美しい事と考えると共に、命が尊いことを訴えて、失われる魂に哀悼の意を表したい。

私は人間に必要な物は絶対的な勝利ではなく、戦う姿、その姿勢と考えます。
しかし、モビルドールという心なき戦闘兵器の使用を行うロームフェラ財団の築く時代は、後の世に恥ずべき文化となりはしないでしょうか?
また、戦わずに入られない人間性を無視する完全平和を讃える宇宙コロニーの思想はその伝統を知らぬ哀れな世迷い言と感じておりました。
しかし、その境遇の中から私の理想を越えた新しい兵士が現れました。
それがガンダムのパイロット達なのです。
彼らの純粋性に満ちあふれた感情の前に伝統はかすんで見える事でしょう。
守るべきものを持ち、さらに守っていたものに裏切られた彼らは歴史上の敗者なのです。
しかし、彼らにその認識はない。
それどころか、彼ら自身はまだ戦う意志に満ちあふれています。
美しく思われた人々の感情は常に悲しく、重んじた伝統は弱者としての叫びの中に消え失せる。
戦いにおける勝者は歴史の中に衰退という終止符を打たねばならず、若い息吹は敗者の中より培われてゆく・・・

私は・・・敗者になりたい。


レビル演説(ジャブロー)

地球連邦に生き残った国民全てに、私は訴えたい。
ジオンには、すでに兵はない!
艦もなければ、武器、弾薬もない!
なのになぜそのジオンに降伏しなければならないのか!
国民よ!
討つべきは、連邦の軟弱な政府高官である。
絶対民主主義の名の下に隠れ、何一つ決定することのできない高官に、
連邦の生き残った一人一人の意志を託すわけにはいかない!

ジオン公国のデギン・ソド・ザビが、公国の実権を握ったときに語った傲慢不遜な言葉を思い起こすがいい!

ジオンは選ばれた国民である、とデギンは言った。
地球連邦の民は、旧来の因習にとりつかれて、
宇宙圏を生活の場として始めた人類の意識が拡大しつつあるのに気づかぬ古き人々であるという。
その古き人々の連邦に、ジオンの国民が従ういわれはないと言う!
地球型官僚の堕落は、たしかにデギンの言う通りではある。
連邦軍にあってもそれは事実であろう。
しかし、連邦の国民よ。
デギン・ザビの語る一面の真理にのみ眼を奪われてはならない。
ジオンは地球からもっとも離れたサイドであるが、その彼らが宇宙の深淵を見たなどという戯れ言を誰が信じようか!

デギン・ザビが、連邦の一部の堕落を事によせて、ジオン公国の正当性を主張するなど、許せるものではない。
所詮、ジオンの独裁をたくらむザビ家一統の独善である。
百歩引き下がってザビ家のジオン独裁を認めたとしても、
なに故に、地球連邦そのものまでがザビ家の前に膝を折らねばならないのか!
地球連邦とは、故人の主権の確立の上に立った政府である。
人類が有史以来始めて宇宙に進出したのも、地球連邦という人類の英知の結晶たる政府があったればこそだろう。
しかるに、あのギレン・ザビは言う。
討つには地球連邦の軟弱である、と!
討てばよろしい。
軟弱の源を!
しかし、四十億の罪なき人々を殺戮したギレン・ザビになにを語る資格があろうか!

ギレンは言う。
自然体系の中、一人、人類のみが強大に増え続けるのは、自然の摂理に対する冒涜である。
それを今こそ管理して、自然体系の中の一つの種として生息しなければならないとき、
四十億の死は人類の自然に対してなさねばならない贖罪であると。
これが、真理か?
一つの種、一つの生命系をその自らの手によって抹殺させるに等しい罪を犯して、
ギレンは何を得ようというのか?・・・・・・得るものは、ない!
人があって、始めて独裁もふるえようというのに、自ら生命系を断とうとする暴挙には、我々は素朴に理解しかねるのである。

その男が、またしてもルナツーさえ地球に叩きつけてみせるという。
何を根拠にギレンは、それを言うのか?
彼のイデオロギーが絶対真理であるからなのか?
否!
彼の独善でしかない。
連邦が軟弱で腐敗堕落しきっているのか?
これも、否である。
ジオンの脅威に勇敢に戦った善良有能なる国民は、未だ健在である。
では、ジオンは、連邦に比べて強大な軍事力があるというのか?
これもまた、否である?

国民諸君! 聞き給え!
すでにギレンの言葉は威しにしかすぎない。
不肖、私は、幸いにしてジオンに捕らわれ、ジオン本国の実体に触れた。
ジオンの国民は疲れきっている。
軍事力の増強は、明日すぐに間に合うというものではない。
ルナツーを地球へぶつけるなどと、やってもらおうではないか!
ギレン・ザビよ!

ルウム戦役ですでにジオンの兵力は尽きている。
一人の兵を育てるのに、何日かかる?
ギレンは、知らぬわけではあるまい。
そして、地球連邦の国民、一人一人へ私は訴える。
もはや、ジオンに兵はいない!
そのジオンに跪くいわれはないのだ!
起てよ国民!
今こそ、ジオンをこそ、我らの前に倒すべきである。


ディアナ・ソレル演説(白の宮殿)

我が親愛なるムーンレイスの人々よ。
皆を不安にさせる自体が続いた事を、心から申し訳無く思います。
全ての責任は、このディアナにあります。
ですが、あの悲惨な太古の歴史から甦った人類が、
我々ムーンレイスだと言う事を、私は皆々様に知って貰いたかったのです。
自覚すべきは、人類は再び黒歴史をなぞるかも知れないと言う事です。
確かにそれは、人類の定めかも知れません。
それでも私は、貴方方と共にその定めに打ち勝ち、新たな歴史を築いて行くつもりです。
それを地球の人々に知らしめるのもまた、私たちの使命では無いでしょうか?
冬の宮殿に眠る一千万のムーンレイスにも、この新しい事態を伝えて、
人類の営みを月と地球に行き渡らせ、恒久的な文化圏を確立して行かなければ成りません。
私は古代からの人々の様に、普通に生き死にをする真の生き方を、手にすべき時代が来たのだと確信出来る様に成りました。
その為に地球の力を借りなければ成りません。
そして、同じ過ちを二度と繰り返さない様に共に歩もうではありませんか。


バスク演説(ダカール市)

顧みろ!
今回の事件は、地球圏の静謐を夢想した一部の楽観論者が招いたのだ。
デラーズフリートの決起などは、その具体的一例に過ぎない!
また先月の13日、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えたスペースコロニーの落下事故を見るまでもなく、
我々の地球は絶えずさまざまな危機に晒されているのだ。
地球。この宇宙のシンボルをゆるがせにしないために、我々はここに誕生した!
地球。真の力を再びこの手に取り戻すため、"ティターンズ"は結成されたのだ!


Gガンナレーション

みなさんいよいよお別れです。
ドモンの一年間に渡る闘いにも遂に終止符が打たれようとしています。

兄キョウジを追って地球に降り立ったドモンは、幾つもの運命的な経験をして来ました。
4人の仲間たちとの出会い。
そして、師匠マスターアジアとの運命的な再会。
それは拳を交えた武闘家だけが分かり合える心。
しかし、今ドモンは初めて心からの言葉でレインへの「愛」を伝えようとしているのです!

それでは最後のガンダムファイト、レディー・ゴー!!


シャア演説(スウィートウォーター)

このコロニー、スイートウォーターは、
密閉型とオープン型を繋ぎ合わせて建造された極めて不安定なものである。
それも、過去の宇宙戦争で生まれた難民のために、急遽、建造されたものだからだ。
しかも、地球連邦政府が難民に対して行った施策はここまでで、
入れ物さえ作ればよしとして、彼らは地球に引きこもり、
我々に地球を開放することはしなかったのである。

私の父ジオン・ダイクンが、宇宙移民者すなわちスペースノイドの自治権を地球に要求したとき、
父ジオンは、ザビ家に暗殺された。
そして、そのザビ家一党は、ジオン公国を語り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。

その結果は諸君らが知っているとおり、ザビ家の敗北に終わった。
それはいい。
しかし、その結果、地球連邦政府は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、
ティターンズのような反連邦政府運動を生み、ザビ家の残党を語るハマーンの跳梁ともなった。

これが難民を生んだ歴史である。

ここにいたって私は、今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである。

それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。
これによって、地球圏の戦争の源である地球に居続ける人々を粛正する。

諸君!自らの道を開くため、
難民のための政治を手に入れるために、あと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい。
そして私は、父ジオンの許に召されるであろう!


リリーナ演説(inロームフェラ財団本部)

皆さんは世界の指導者です。
ですが、これからも指導者であり続けるためにはロームフェラ財団も変わらなければなりません。
今、この時代が変革していくようにです。
なにゆえに対立がなくならないのか?
自分ではない他者の存在は常に対立の対象となるからです。
対立をなくすためには全てが一つにならなければなりません。

私はここで再び宣言します。
対立の図式をなくし、平和な統一国家を作るために最大の力を保有するOZこそがまず武器を手放すのです。

世界が一つになることは地球に限ることではありません。
二つの存在が対立をうむのです。
私たちは宇宙と共に一つになるのです。
地球は宇宙と、宇宙は地球と共存を始めるのです。

OZの武装を解除して宇宙に共存を呼びかけるのです。
皆さんにはこれまでの指導者として、この変革を受け入れることを望みます。

ヒイロ……

いいわ、ヒイロ。私を殺して……


ギレン演説(ア・バオア・クー)

我が忠勇なるジオン軍兵士達よ。
今や地球連邦軍艦隊の半数が我がソーラ・レイによって宇宙に消えた。
この輝きこそ我らジオンの正義の証である。
決定的打撃を受けた地球連邦軍にいかほどの戦力が残っていようと、それはすでに形骸である。
あえて言おうカスであると。
それら軟弱の集団がこのア・バオア・クーを抜くことはできないと私は断言する。
人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて
はじめて永久に生き延びることができる。
これ以上戦い続けては人類そのものの危機である。
地球連邦の無能なる者どもに思い知らせてやらねばならん。
今こそ人類は明日の未来に向かって立たねばならん時であると。
ジーク・ジオン!!


ジオン・ズム・ダイクン『新しき人類』

宇宙という新しい環境は、人に新たな変革を要求するだろう。
第一の人類のルネッサンスを猿から人への変革であるとすると、
第二のルネッサンスを封建から中世の文明を得た人類、
そして、第三のルネッサンスとして宇宙を得た新しい人(ニュータイプ)。

それは、より広大な時空をも一つの認識域の中に捉え、
それによって一つ一つの事々へのより深い洞察力とより優しさを持った人ということである。
なぜならば、かつて人は移動し得る距離の中で国家(部族)を語り、
次に乗り物による拡大した移動力によって国家という認識を越えたよりグローバルな世界観を得て宇宙へ進出した。

そして、新しい人類(ニュータイプ)は地球を離れ、地球を含む広大な空域を生活の場として認識する。
その度に人は己の欲望と叡智を拡大し磨いたと信じよう。
その人が、大地を翔んだのである。
その翔んだ人々の思考と認識力は、巨大な空間を己の生活空間として認識することを欲望して、
かつて利用することのなかった大脳を働かせたとき、
人はより高度に、より深く、より慈愛に満ちた精神を得ることが出来るだろう。

過去、人は己の持つ大脳細胞の半分の機能も使うことなく歴史を重ねたのである。
その一人一人が眠っている大脳細胞を目覚めさせたとき、人は変わろう。

宇宙! その大地を離れた新しい環境こそ、過去に眠っていた人の考える力を目覚めさせるのだ。
神が・・・・・・神が有史以前から必要以上の大脳を人に与えたのはなぜか?
過去の環境の中で人が生きてゆく上では、人は己の大脳の三分の一の機能を使えばよかったのである。
そして、残りは、人がより人として生きるべき巨大な空域で、
時空で生きてゆくときのために神があらかじめ用意されていた部分なのではないだろうか?

潜在能力という曖昧な人の力のあり方の中に、人は、現在考えられている以上の力を発揮できる部分があるのだ。
宇宙の民よ。
今こそ、己の眠れる力を宇宙という環境の中で目覚めさせよ。
その時に、人は革新する!
真の人のルネッサンスがあるのかもしれぬのだ!
その時こそ、人は、広大な空間も、越えることが出来ないと信じられた時間をも超えることが出来るのではないだろうか?
夢ではないのだ!
この宇宙という広大無辺な時空を生活の場としようと欲した時、
人は時空を乗り越える力を自らが持たなければ生きられぬのだ!


エイノー演説(マゼラン級戦艦ブル・ラン)

地球連邦軍星艦隊、X分遣艦隊の全艦艇将兵諸君に告ぐ。
私はブライアン・エイノーである。
これより本艦隊は連邦軍総司令部からの命令を変更し、現在、ニューディサイズと名乗る教導団将兵達と合流する。
今回の事件に於いて、小官は、義≠ヘニューディサイズに有りと見た。
彼らの主張する通り、地球圏は飽くまで地球の物であり、地球こそがその中心なのである。
先の紛争の混乱に乗じて台頭してきた宇宙人≠ノそそのかされ、宇宙人≠フ言いなりとなった政権の、
いや、実体は、宇宙人≠ヌもの傀儡政権が下した命令に地球連邦軍は従うことはない、と小官は判断する。
また、地球人≠ナある誇りが有るならば、決して従ってはならない。
故にこれは地球連邦政府、及び地球連邦軍への抗命ではない。
地球連邦軍は地球の為に戦う軍隊なのである。
あの「一年戦争」を想起せよ。
正義は地球とコロニーのいずれに在ったのか?
小官の決定に不服な者は十二時間以内に艦隊より退去せよ。
真に地球人たる誇りを持つ者のみ、小官と共に行動せよ。
諸君の英断を期待する。
地球連邦万歳。
以上


トレーズ演説2(ロームフェラ財団本部)

各国の首脳の人々に申し上げる。
我々の世界国家はいったい何のために存在しなければならないのか?

前元首であった女王(クイーン)リリーナは平和のためだといった。
だが、人々の心に安らぎは戻ってきただろうか?
答えはノーだ。
今もって人々は不安におびえ、脅威に震えている。
なぜか!?
ホワイトファングと名乗る武装集団が我々のこの地球に戦いを挑もうとしているからだ。
我々は彼らのこの振る舞いを決して許してはならない。
各国首脳の方々、いや、世界国家の人々全てに申し上げる。
今こそ我々は一丸となって宇宙の脅威と戦わねばならない。
そして、地球圏の真なる統一と平和を勝ち取ろうではないか!
それが、我々の存在意義なのだ!


クラックス・ドゥガチ演説

聞け!国民よ!
われらは地球連邦という地球に巣くう寄生虫どもを根絶せねばならないっ!
この作戦によって地表の60%は死滅するであろう。
われらは自らの手で母なる大地をけがす。
そのことで深い悲しみに沈む者もいるであろう。
だが、
地球を無傷のまま連邦を駆逐するすべはすでにない。
そして彼らが存在する以上われら宇宙の民がその自然の恩恵をうけることはない。
無なのだ!
ならば新しい世界に残された40%こそが、いかに至宝であるかを考えてみよ。
それがいかにわれらに豊かさをもたらすかを思うがよい。
怒れ! 国民!
この大破壊を招いたものがすべて連邦の無能であると思い知れ!
怒りを力に変えよ!
そしてこの宇宙に新しい秩序をもたらすのだっ!