とりあえず一般。


UNDERCOVER A.D.2025 Kei(DC)

大沢在昌原作、くつぎけんいちキャラデザという魅力的なスタッフなのに出来が悪すぎて台無しになった作品。
とにかくキャラのモデリングが貧弱で、サミーを見た時は卒倒しそうになりました。
そして操作性は劣悪。ドアに向き直ろうとしてバックステップしちゃうこと多々。敵が手強くなるのに比例してストレスは溜まっていきます。
さて肝心のストーリーはかなり面白く、かろうじて先に進む意欲をかきたててくれました。つ〜か、れでストーリーがカスだと誰もクリアまでプレイしませんて。
システムで特出すべきはホールドアップシステムです。これはRトリガーを少し引くことによって銃を構えて威嚇し、敵の戦闘意欲を無くすというシステムで、うっかり力が入ると発砲してしまうあたり「銃のトリガーを引いている」という気分になれてよさげです。でもホールドアップした敵はただ手を挙げて突っ立ってるだけとなり、こともあろうにすり抜けることが可能になってしまうあたり、何とかしてほしかったです。
他、火器にこだわって距離によって威力が変わったりするなど意欲的な所も見えるのですがいかんせん操作性が悪いのでそこまで考えてられません。カメラワークも最低で、ドアを入った瞬間に映るのは自分のアップ。しかも横から敵は撃って来ているというやるせないシチュエーションにはまることもしょっちゅう。
敵の配置は決まっているんだから、そのへんを考えたカメラワークにしてもらわないと駄目ですね。
とにかくやってる間中ストレスが溜まるのでオススメできない作品です。
とにかく惜しいです。もっと作り込めば格段に面白くなったハズなのに・・・。
ちなみに途中、隠し部屋に何の脈絡も無く京極夏彦(ちゃんと本人が声をあてている)がいて、お守りをくれましたが一体何の役にたったのか結局わかりませんでした(笑)。


アキハバラ電脳組パタPies!(DC)

原作となったアニメは殆ど見てないんだけど、あんまり関係無しに楽しめる。
要は他のキャラのパタPiと遊んで友情度と自分のパタPiのパラメーターを上げていき、最終的に合計の友情パラメーターであるハートの数が500個にさせるのが目的。キャラとの友情レベルが上がると新しいキャラを紹介してもらえたり、イベントが起きたり、メールが届いたりする。しかもキャラが53人もいて、原作キャラはその内4キャラ。あとは全部オリジナルなんだけど違和感は無く、良いキャラ設定をしている。作りが丁寧なのだ。
問題はこのパタPiとの遊び。ヌルいバストアムーブ(パズルボブルの海外版タイトルじゃなくて、ダンスゲー)の様なシステムを使ったタイミング重視のミニゲームのみ。これは辛いです。
ミニゲームが要となるのにそれが退屈なのが大問題だと思うんですが、なんかハマッて結局クリアまで一気にやってしまいました。不思議。
あ、キャラとの会話シーンでは音声こそ無いものの、漫画的手法の背景や汗等の小道具で上手く見せてます。これはなかなかよろしいですよ。
ぢつはこれ、980円で購入したので思いの他楽しめて満足です(爆)。


クレイジータクシー(DC)

タクシー運転して、客乗せて、素早く楽しく目的地まで運ぶ。
ルールはそれだけ。単純明解。
これがハマる。
とにかく目的地へ着けばいい。駐車場突っ切ろうが、公園突っ切ろうが、カフェテリア蹴散らそうが、線路走ろうが、跳ね橋飛ぼうが、ビルの屋上登ろうがなんでもOK。この大味さ(実際には計算された配置になってるんですが)がなんとも心地良い良作となっとります。
私はもともとドラゲー(車運転するゲーム)は苦手なんですが、ときたま試遊台でやってみたら一気に欲しくなったわけで、正に「やってみなくちゃわからない」ゲームです。セガってこんなの多いよな。
これのCMって殆ど見なかったですけど、まだまだ売れる余地はあると思います。この辺セガって要領悪いよな。
とにかくオススメなのでやってみるべし。


VIRUS(SS)

オーバリちっくなアニメが出る結構前に発売されたハドソンのアドベンチャーゲーム。システムにいちいちダイレクトとかインタラクティブとかつけるあたりにヤバ度プンプン(笑)。
まぁ流行の電脳空間犯罪とかいろいろ絡ませた内容で、アニメも結構あって声優も何気に豪華という作品です。の割にアニメシーンに口パク無かったりしますが(爆)。
「Dの食卓」みたいなムービーダンジョンやらポリゴンダンジョンやらよくわからんミニゲームやらとにかくごちゃまぜ。
なんかポリスノーツを意識しまくったのか、話とかの内容がちょっと似通っている印象。出てくる女性キャラの胸をことごとく触れるし(笑)。でも変な音がするだけで揺れが無い点は大幅マイナス(爆)。全年齢なのにパンチラとか裸っぽいのが出たりするのは何故でしょう?
それはともかく、ムービーが一切スキップできないとか、戦闘がかったるく、ボスとの戦闘は更につまらんとかいろいろ問題点がある作品ですが、今なら安いので暇ならやってみてもいいのでは?


心霊呪殺師太郎丸(SS)

テンゲン改めタイムワーナーインタラクティブ(解散)の放つ激ムズ横スクロールアクションゲーム。
もともとチェックはしていたんですが、金が無くて諦めていた時に友人より開発者の作った同人誌を貰った為に欲しい衝動復活。出荷数が少なかったためにその時点ではなかなか見つからない破目になっていたんですが近所の電気屋に何気に置いてあったのを購入。全くのラッキーでした。
これでもかという程ボスが出てくるという、まるで「エイリアンソルジャー」(MD:トレジャー)の様な作品。多関節バリバリのキャラがぼんぼこ出て来るさまは痛快でさえあります(やってる方は地獄)。
味のあるボイスもイカシていて、「肉だ!肉が来たよ!」という台詞は伝説にさえなっています(大袈裟)。
で、ゲームですが完璧なパターンゲーです。とにかくムズイのでひたすらやりこんで有効なパターンを見つけない限り雑魚忍者にさえボコボコにされちゃいます。回復アイテムがやたらと少ないのも辛いです。
私も最初「こんなんクリアできるんか?」と思ったものですが、慣れとは恐いもので一度クリアすると出る段位認定モード(1人のみのコンティニュー無し)でラスト近くまで行けるようになりました。
そうやってみると体力回復アイテムの位置や敵の難易度バランスが絶妙だと気が付くわけです。
とにかくサターンを持っているアクションゲーム好きな人は是非探してでもやってみることをオススメします。


ユニバーサルナッツ(SS/PS)SS版をプレイ

宇宙船のエンジントラブルで辿り着いた星間フェリーの中で起こる連続殺人という、SFチックな推理アドベンチャー。
この手の閉鎖空間での殺人事件モノの王道として、「一番怪しくない人が犯人」と言うものがありますが(「かまいたちの夜」なんかもそうだったね)、これもそうでした(笑)。他のキャラが何気に怪しげなそぶりを見せるのがあまりにあざとくって開始早々バレるネタ。ちょっとがっかりですな。
あと、やたらと用語がダサい(「ハイパー通信機」って何や?)とか、途中でシナリオ分岐があるけど少し練り込みが甘くて矛盾点が出てるとか、ヒロインが金月真美だとか(笑)問題点がいろいろあります。CGモードさえ付いてないのも難(CG100%いったら見れるのかな?)。全体的に古臭い作品です。ちなみにシナリオは「あやつり左近」の写楽麿です。
私がプレイしたのはサターン版で、パンチラが異様に多い為か18推になってますけど、PS版はどうなんでしょうか?


シェンムー第一章横須賀(DC)

噂のソフト。確かにそこかしこにこだわりがあり、普通ならここまで手間かけてやらんだろうという所まで作り込んであるということは評価に値します。
しかし、内容が「自由度がそこそこ程度あるおつかいRPG」としかなり得てない所に最大の問題点はあるでしょう。
とりあえず後半のフォークリフトは楽しいです。ミニゲームも結構ハマります。ガチャガチャやくじびきにも意地になっちゃいます。でもそれはあくまでも脇道、おまけとしての存在であって、本編の面白さが圧倒的に負けてしまっています。この辺が惜しいです。
新しい可能性を示すだけに終わる作品を出してくるあたり「セガらしい」と言うべきでしょうかね。
ですから、絶対オススメ!とは言いませんが、新しい可能性の片鱗を見るということで、機会があればやってみるのもいいでしょう。個人的には第二章以降へと続けるためにも売れてほしいと思ってます。


セガガガ(DC)

セガファンの、セガファンによる、セガファンのためのゲーム。
この手のセルフパロディものって、自己満足に終わって肝心のゲームとしての作りこみが甘くなったりするもんですが、チープでありながらしっかり作りこまれていて、はっきりいって遊べます。
でも、問題はその内容の濃さ。かなりのゲームマニアでかつセガマニアでないと笑うポイントが掴めないかも知れません。
そういう意味でこれほどプレイヤーを選ぶゲームがあったでしょうか?
でも、そのハードルを越える人ならとにかく買って損はしません。やり込み要素も十分ありますし、ひたすら笑ってプレイできます。
あとサンダーフォースシリーズが好きな人も買っておきましょう。DC唯一の横スクロールSTGがプレイできるのはこれだけですから。


クレイジータクシー2(DC)

大好評だったクレタクが新たな機能「クレイジーホップ」を引っさげて再登場!
やっぱ面白い!自らジャンプ出来る様になったため、大胆なショートカットポイントが大幅に増え、立体的なコース取りが重要になりました。
今回はニューヨークをモチーフにしただけに前作ほどの起伏は無くなりましたが、ジャンプで屋根に乗ったりすることが多くなり、飛び乗れるポイントを掴むことと、マップを完全に覚えることが大前提となりました。
その分難易度的にキツくなり、とっつきが多少悪くなったかも知れません。
それでも絶妙なマップの作りこみや少し長くなったけどまだ及第点以上のロードの早さ等、秀作には変わりありません。
「ドライブゲーはイマイチ苦手で・・・」という人も是非、10分自由に走れるモードなんかもあるのでとにかく触ってみましょう。出来れば前作からね。


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